シリア市街戦の焼け跡から立ち上がる

8月15日は、日本の終戦の日ですね

戦争を生き残った人が、焼け跡を復興して、

高度経済成長〜今の日本につながっているわけですね。

今もこの世界では、武力紛争が続いている地域がまだまだありますが、

一日も早くそうした事態が収束して、復興に全力を注いでいけますように。

とくに、非武装の民間人が、理不尽な状況から解放されて、

安心して普通に暮らせますように。

普通の暮らし。

普通の暮らしが、どれだけ貴重なことか

平凡な日常のありがたさに感謝ですね。

激しい内戦が続く中東のシリアで、一部では復興活動も始まりつつあるという、

明るいニュースがアルジャジーラに出ていました。

一か月前の記事ですが、暗いニュースが多いシリア情勢について、

希望の光が感じられる内容です。

私の感想などを交えながら、要約シェアしたいと思います。

シリアのNGO団体、破壊されたイドリブの街を再建中

ァイオレットオーガニゼーションは、

反体制派打倒アサド政権を目指す武装組織に占拠されていたイドリブで、

街の清掃、学校、道路、公園、公共スペースの復興にあたっている。

記事の主役は、シリア北部のイドリブに本部があるVioletです。

Violet

英語HP

この組織は、日本語でどう訳せばいいのか直訳すれば、スミレ色の組織なんだけど。

スミレ組?紫組織?

どうも私はコピーセンスが悪いので、この組織名の和訳はしないで、

そのままァイオレットオーガニゼーションと書くことにします

目下、ァイオレットオーガニゼーションの活動エリアは、

シリア国内の6カ所イドリブ、アレッポ、ハマー、ダマスカス、ラタキア、ホムスの他に、

3カ所の難民キャンプとのこと。

シリアの人道支援組織といえば、

命がけでレスキュー活動を続けているホワイトヘルメッツをすぐに連想します。

ホワイトヘルメッツについてはこのブログでも何度かシェアしました。

何それ?と思われた方は、ぜひの記事をご覧ください。

関連記事シリアの市民救急隊なすべきことをなすのみ。SyriasWhiteHelmets

砂漠に水をまこうシリアのホワイトヘルメッツアカデミー賞受賞

ホワイトヘルメッツは、砲弾飛び交う市街地で決死の救助活動をしているのに対し、

ァイオレットオーガニゼーションは、もっとマイルドな活動

後方支援的な活動をしているようです。

主な活動内容は、避難民への食糧日常生活品医療教育の提供、街の復旧作業など。

ホワイトヘルメッツが最前線での緊急支援活動を行い、

ァイオレットオーガニゼーションは、中長期の支援活動を行っているという感じでしょうか。

アルジャジーラの記事では触れられていませんが、

両者が連携共働していることもあるでしょう。

ホワイトヘルメッツと混同しないためなのか?、

ァイオレットオーガニゼーションのヘルメットは、白地にスミレ色です

街路樹を植え、ペンキを塗り、公共スペースを修理する。

これらすべてが復興活動である。

街の復興とは、個人宅を建て直すこともそうなのだけれど、

まずは公共スペース、公共施設を復旧させて、

人が安心して集える場所を作ることなのかな。

最初のプロジェクトは、イドリブの春と名付けられた。

イドリブの中心地で、ボランティアたちが、

有名な時計広場の塗装、植樹、修理を行った。

1500人ほどのボランティアたちが活動をしているそうです。

イドリブの春という名称は、シリア内戦の発端となった、

アラブの春という民主化運動からとっているのだと思います。

関連記事商人の天秤神の天秤アラブの春

最優先で復旧されたイドリブの時計広場は、イドリブの街の象徴だったようです。

噴水前の花壇の形が、

ちゃっかりァイオレットオーガニゼーションの

シンボルマークになってますね。

日本の桜花にも似ていて、なんだか親近感がわきます

時計広場の復興プロジェクトが完了したとき、皆が希望を感じたのです。

イドリブの人にとって、この時計塔にはそういう意味があるのです。

大人も子どもも、皆が幸せな顔をして喜んでいました。

いつもの生活が戻ってきたという実感がこみ上げてきました。

この時計広場は、イドリブの象徴か、観光名所か、そういう場所だったようですね。

噴水が、ァイオレット色に塗られていますね

元こういう色だったのか、ァイオレットオーガニゼーションの仕事だとわかるように、

あえてこういう紫色に塗ったのかは不明です。

ただ、この組織の本拠がイドリブであることを考えると、

ァイオレット色は、何かイドリブと深い関わりがあるカラーなのかもしれませんね。

イドリブの大部分は、2015年から反体制派に占拠されて以降、

シリア政府軍ロシア軍の空爆が日常的にあり、

多くの学校、病院、民家が破壊されました。

イドリブは、激しい空爆と混乱が続いたアレッポにも近い街です。

この記事では書かれていませんが、イドリブでも多くの犠牲者が出て、

難民として出ていったきり、まだ街に戻って来ていない人も多くいることでしょう

記事の最後は、シリア全体の人的被害状況報告でしめくくられています。

7年にわたるシリア騒乱で、46万5000人以上の命が失われ、

100万人以上が負傷し、1200万人以上が難民となっている。

つまり、シリア国民の半数が死傷または難民となった。

これは、残りの半数が安泰でのんびり暮らしているという意味ではないと思います

シリア騒乱は、まだ続いています。

ァイオレットオーガニゼーションのような復興活動が、

イドリブの一地域での特異な活動なのか、

シリア各地で少しずつこうした復興が始まってきているのか、全体像は私にはわかりません。

つい先日にもイドリブで、

ホワイトヘルメッツのメンバー7人が狙撃頭部の狙い撃ちされて犠牲になっており、

まだまだ情勢は不安定なようです。

狙撃者はまだ不明のようです。

ただ、ホワイトヘルメッツのツイッターアカウントを見る限りでは、

市街地攻撃件数自体は減ってきている感じではあります。

すでにシリア政府軍が、ISイスラム国のシリア拠点であるラッカの一部と、

ホムス全域を奪還したという報道もあり、

イラクのモスルも最近奪還されましたから、ISもかなり勢力が弱ってきているかな

このまま消滅していただきたいです。

そのためには、ISに武器と資金を提供し続けている元を断たねばなりませんが。

いったいどこの誰がISを組織して、煽って、訓練して、武器を供給し続けているのか

ともあれ、日本が戦後の復興と経済成長をなしとげたように、

あるいはアフリカのルワンダが、絶望的なルワンダ内戦終了後に、

ルワンダの奇跡と呼ばれる復興をなしとげたように

きっとシリアでも、他の中東エリアでも、本当の春が来る日があると信じています。

ァイオレットオーガニゼーションの広報担当者は、こう語っています。

Ourmessagetotheworldisthat

theSyrianpeoplecanandwillgetbackontheirfeet

Wewillbringlifebacktoourcountry

andsmilesbacktoourpeoplesfaces

Thewarmuststop;theairstrikesandthefightingmuststop"

私たちが世界に伝えたいメッセージがあります。

シリアの人は、自らの足で再び立ち上がることができます。

私たちは、この国での生活を、人の笑顔を取り戻します。

戦争を止めなければなりません。

空爆と諸の戦闘を停止しなければなりません。

自らの足で再び立ち上がると訳した個所は、

自分たちの自立した生活を取り戻すという意味です。

シリア人は、外国からの人道支援にすがるしかできない無力者ではないし、

無力で可哀そうな人たちだと憐れまれるだけの存在でもないと。

当面は各種支援団体のサポートを受けながら、

シリア人の手で、シリアの生活を再建していくというニュアンスです。

きっと、そうなるでしょう。

これは私のまったく個人的なことですが、先日に、ふと、鮮明なビジョンを見ました。

きれいに復興されたシリアの街をウキウキ気分で歩いているというビジョン。

日本のようにゴチャゴチャしたビルや電線だらけの街として復興したのではなく、

歴史ある石造りの街並みを復元した街でしたね。

私は観光か何かで歩いていたんでしょうかね。

のほほんとした気分で、ジューススタンドのジュースを買って、ちょっと休憩して。

人の顔も明るかった。

残念ながら、それがいつのことなのか西暦2030年か、2300年か、どちらかなんですが。

ビジョンの年代を見るときに、エゴの判断がささっと割り込んできてしまって、

どっちなのかわからなくなってしまいました。

2030年なら、13年後ですから、そう遠い未来ではない。

2300年なら、来世ということになってしまいますね

個人的には、2030年であってほしいので、そう信じています。

シリアだけでなく、中東全域主にイスラム教圏で悪さをしている諸の勢力も、

その頃にはもういなくなっているはずです。

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